伊 モンティ氏が新首相有力
11月10日 23時31分
信用不安が深刻化しているイタリアでは、今週末にも、議会で経済の建て直しに向けた改革法案が可決され、ベルルスコーニ首相が辞任する見通しとなり、後継体制としては、経済政策に通じたEUのモンティ元委員を新首相とする内閣が有力だという見方が広がっています。
債券市場でイタリア国債の価格が急落していることを受けて、イタリアでは、辞意を表明したベルルスコーニ首相に代わる新しい体制を、速やかに作る必要があるという認識が広がっています。このため、イタリアの議会は、首相が辞任の前提条件としている経済の建て直しに向けた改革法案を、今週末にも成立させることを目指していて、これを受けてベルルスコーニ首相は辞任する見通しです。また、後継体制としては、ナポリターノ大統領が9日に、ヨーロッパ委員会の元委員で経済政策に通じたモンティ氏を名誉職である終身の上院議員に任命したことから、モンティ氏を新首相とした実務家型の内閣への布石だという見方が広がっています。ベルルスコーニ首相は、これまで、みずからの辞任後は、議会の解散・総選挙しかないという見方を示してきましたが、イタリアのメディアは、実務家型の内閣を受け入れる姿勢に転じてきていると伝えており、市場からの圧力で、イタリアでは、新しい政権に移行する動きが加速しています。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111110/t100
留言